破産確立を下げて市場からの退場を避けよう

システムトレード

トレードをしていると「儲かる」のを前提で考えてしまいます。

「このまま取引を続ければ1年で100万円儲かる」

「5年後には資産が3倍になる」

「10年後には不労所得で生活できる。世界旅行に行けるな」

とても楽しいですよね。

しかしトレードで着々と利益を上げるためには

「損した時にどのくらい資産を失うんだろう」

市場から退場するのはそのくらいの確率なんだろう?

考えたくも無い状況ですがしっかり把握し、退場する確率を減らしていかなくてはいけません。

マイナスのトレードが続いたときでも市場から退場しないために、破産確立を0%にまで下げていきましょう。

1:破産確立とは

バルサラという数学者が考案した理論で

「トレードを継続した際に破産する確率」

数多くのトレードを行って利益を積み上げていくシステムトレードに必要そうな考え方ですよね。

システムトレードは「期待値プラスのストラテジー(売買ルール)を淡々と回数を重ねて、利益を積み上げる」という考えなので、途中で破産して「市場から退場」という事態は避けなければなりません。

つまり破産確立は限りなく”ゼロ”でなくてはなりません。

計算式はとても複雑で、文系の私にはとても理解できません(汗)。

しかし複雑な計算をしなくても自分のトレード成績(バックテストの結果)から算出された指標をマトリックスの表に当てはめていけば破産確立を導き出すことができます。

ではマトリックス表に当てはめる指標を具体的に見ていきましょう。

2:計算に必要なデータ(指標)

破産確立を算出するための指標は下記の3つになります。

  1. 損益の勝率
  2. ペイオフレシオ
  3. 資金率(トレード資金に対する1回あたりの損失額)

システムトレードイザナミでは「勝率」と「ペイオフレシオ」は自動で出してくれます。

「資金率」は各売買ルールによって手仕舞い設定が違うので完全に出すことはできないかもしれませんが、トレードごとに許容する損失額が高いと破産確立は上がります。

私の場合、自分で使用している売買ルールの中で最大の損切りが2%がマックスなので、それを基準に考えてみたりします。

それでは破産確立を検証するために必要な各指標について、細かく見ていきましょう。

2-1 損益の勝率の出し方

勝率を出す計算式は

勝率(%)=損益プラスのトレード数÷総トレード数×100

となります。これはとっつきやすいと思います。

例えば100回トレードを行って60回の利益が出たトレードがあれば

60÷100×100=60%

なので勝率は60%になります。

2-2 ペイオフレシオの出し方

ペイオフレシオを出す計算式は

ペイオフレシオ(倍)=平均利益額 ÷ 平均損失額

となります。

平均利益とは・・・トータル利益額 ÷ トータルトレード数

平均損失とは・・・トータル損失額 ÷ トータルトレード数

平均利益額が9,000円で平均損失額が6,000円だと

  9,000 ÷ 6,000 = 1.5倍

という計算になります。

聞きなれないカタカナ単語ですが、内容を知るとそんなに難しくないと思います。

2-3 資金率の出し方

資金率の出し方は

資金率(%) = 各トレードに対する損切りする金額 ÷ トレードの総資金×100

1回のトレード当たりの損切り金額が30,000円で、その売買ルールに投入する資金が1,000,000円であれば、

  30,000 ÷ 1,000,000 × 100 = 3.0%

となり資金率は3%ということになります。

これが決まっていないで裁量トレードをしてしまうと、

いわゆる「塩漬け」になってしまうやつですね。

3:バルサラの破産確立表

実際のマトリックス表がこちらになります。

4:システムトレードでの活用

先ほどの説明にも入れましたが、私が使用しているイザナミでは「勝率」も「ペイオフレシオ」も自動で計算してくれます。

そもそもイザナミは20年以上のデータでバックテストして、資産がゼロにならないどころか、着々と利益を積み重ねていけるように検証しているので、「この売買ルールで運用する」と決めた段階で破産確立はかなり低いはずです。

実際に私の運用している売買ルールで、破産確立は何%になるかを検証してみました。

私は現在3つの証券会社で運用しています。

そのうち一つの証券会社で運用しているマルチストラテジーでの検証結果です。

この証券会社では現在9個のストラテジー(売買ルール)を運用しています。

2000年からの検証結果なので、実際の私の損益とは関係ないのはご了承ください。

勝率・・・61.03%

ペイオフレシオ・・・0.99倍

ちょっとペイオフレシオが低いので、晒すのが恥ずかしくなりましたがまあいいでしょう(笑)

これを破産確立のマトリックス表に当てはめてみるとこうなります。

資金率はかなり高めに考えて10%に設定してみました。

ちゃんと0%になってホッとしています。

まとめ

バルサラの破産確立で自分の売買ルールを運用した際、市場から退場になってしまう可能性がどのくらいあるのかがわかります。

ただそもそもシステムトレードでは、過去のデータを使った検証結果で、破産しない売買ルールの作成が可能です。

つまりシステムトレードで売買ルールを作成する際に、自然に破産確立が低い売買ルールになるので破産する確率は低いといえる。

しかし裁量トレードでもシステムトレードでも、破産確立がゼロであっても、未来のことは誰も予想できません。

なので「自分の資産の〇%が失われたら」いったん相場を休む。

とか、「資金が〇〇円損失したら」トレードを停止する。

とあらかじめ決めていくも必要かと思います。

資金を守るため、念には念を入れておきましょう。

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